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東北いけばな体験 2012.2.28-29
  会期:2012年 2月28日(火)・29日(水)
  会場:宮城県気仙沼市天ヶ沢仮設集会所、気仙沼市大谷小中学校仮設・公民館

  NPO法人いけばなネットワーク21京都
  後援:シャンティ国際ボランティア会 気仙沼事務所

  参加スタッフ:杉武猿R、桑原仙溪、小山幸容、井上冷一風。

  前回は一日で距離の離れた二カ所を回りましたが、今回は隣接する仮設を2日に分けて訪問し、いけばな体験教室の後で、お茶を飲みながら現地の皆さんとゆっくりと交流することができました。
  いろんなお話を聞きました。皆さん花が好きな方ばかりで、育てていた花が津波ですべて流された人が多かった。被災された方同士の遠慮もあり生活に花をいける気持ちになれなかったけれど今回体験に参加して花に触れられて嬉しいと仰有って下さったこと。「3月11日が近づくことで気持ちが沈んできてます、テレビも見たくないんです。」と、そんな時に花をいけさせてもらって、嬉しいと。。。とても喜んでくださいました。
「参加スタッフ感想文」
 


今回、東北いけばな体験に参加し多くの事を学ばせていただきました。
気仙沼までは長時間の旅でしたが、すべてのスケジュールがスムースに運び、ご準備いただいた桑原先生、杉崎先生に感謝しております。
井上先生がご参加いただいたので新幹線の中もあっという間でした。

2箇所で行なった「いけばな体験」も十分に時間を取る事が出来、お集まりいただいた方々ともゆっくりお話しさせていただきました。
震災からほぼ1年が経過し皆さんの表情は明るかったのですが、街の様子からも皆さんのお話からも日常を取り戻すにはまだまだ時間がかかりそうです。

そんな中で、「久しぶりに花に触れ心癒されました。」という言葉をお聞きしとても嬉しく思いました。震災が起こってからの3ヶ月間は地獄を経験したと話されていましたが、ほんとうに多くの事を乗り越えてこられたのでしょう。
ただただ、心が痛みます。
私は家に帰れば何不自由ない生活が当たり前に待っています。なんとなく今でも心にモヤモヤ感が残るのですが、悲しんだ所で何の役にも立たないのは現実です。安易な「心のケア」の押しつけはかえって失礼だと感じました。

花を活かす仕事を持つ私達が、花の力を借りて人を元気付ける。流派を超えたいけばなネットワーク京都として相応しく、そして価値ある活動だと思います。
今後も、必要としてくださる方のために細々とでも支援を続けて行くには、資金作りは大きな課題です。より一層の努力と豊富なアイデアが必要だと感じています。

小山幸容



今回被災地を訪れ「活け花」を見て、生の花に触れ小さな「活け花」を活ける事により元気になってもらいたいとの願いで気仙沼を訪れました。ほんの一時でも和やかな気分になって頂けた事を嬉しく思います。
ただ実際に現地を見て避難されている生活を聞けば聞くほど、私達の様なボランテイアはこれからこそ精神的に強く、明るくなって頂くために是非必要であろうと思います。
注意せねばならないのは、時間と共に変わっていく支援の在り方を良く吟味し方向性を間違わない事!
そして自己満足で終わっては決していけないという事です。
これから先、自分たちが忘れ去られたんじゃないかと孤独感を感じられない様、長期に渡る支援がいるとも思われます。
一年を目前に少しずつインフラが整備され、ガレキも集められ雪で薄化粧した気仙沼…
穏やかに広がる海を前に以前の生活が取り戻されつつあるかの錯覚に陥りそうになりますが、厳しい現実が待っている被災地の方々が心を強く、明るく前向きな生活を取り戻されるまで支援していきたいと思います。

   最後に現地でお世話になりました「シャンテイ国際ボランテイア」の青島さん三浦さんに厚く御礼申し上げます。

井上冷一風














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