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東北いけばな体験 2012.1.29
  会期:2012年 1月29日(日)
  会場:宮城県石巻市渡波仮設集会所、岩手県陸前高田市高田高校グランド仮設集会所

  NPO法人いけばなネットワーク21京都
  後援:花と緑の力で3.11プロジェクトみやぎ委員会、  希望の花いわて3.11

  参加スタッフ:杉武猿R、桑原仙溪、梅田和伸、和田熾瘁A大津智永、杉風F紀。
「参加スタッフ感想文」
 


2011年3月11日からおよそ10ヶ月…
今回私達が訪れたのは、石巻・陸前高田の二カ所の被災地。
東北いけばな体験と題し、二カ所で約50名の方々といけばなを楽しんできました。
現地の方の話によると、花はまだまだ高価な物のようで、久しぶりに見る花々に満面の笑みで喜ぶ人、香りを楽しんでいた人、また 何かを思い出すように花をしばらく眺める人、花を見て涙する人もおられました。
みなさんがそれぞれの想いを抱き花に接しておられましたが、そこには後ろ向きな想いはなかったように思います。
それは生けてる時の楽しそうな笑い声、力強い作品達が私にそう感じさせたのかもしれません。
そして、一本の花をほんとに大切にし、楽しそうに生ける姿。
花があれだけみなさんの心を明るくし、いけばながあれだけみなさんを笑顔にさせる。
それを現地で大きく感じ、これからもたくさんの場所で伝えていきたい想いです。
そして、まだまだ私達の助けを求める人達がいることを忘れないでほしいと思います。
私達にもできることはたくさんあります…

大津智永



東北大震災に被災された石巻と陸前高田の仮設住宅にボランティアでいけばな教室をしてきました!
街は無くなて住宅の基礎だけが広がる平地になっていて、ほとんどの瓦礫はもう片付けられていることに驚きました。
戸惑いの中、被災者の方にとてもあたたかく迎え入れていただきました。
現地の方のほうが元気で前向きで、お花を見ただけで大喜びしてもらいお花が食料や衣類の次に必要な物であったかのように思えました。
教室では被災地にはじめて出向く試みなので、準備も手際も充分ではなかったのですが、その分笑顔がたくさんありました。
ごく簡単な事しか教えていないいけばな教室でしたが、いけばなを教える側にとっては、いつも以上のいけばなの持つ力や魅力を感じました。
良い意味で考えさせられました。
最後にはうれしくて涙を流しながら見送っていただきました。
もしこの仕事をしていなければ被災地には行ってなかったと思います。
いけばなをしている事に誇りを思えた瞬間の一つです。

杉崎友紀



東北のみなさまの姿は、元気な美しい気がたくさんで逆に、元気をいただいたように思います。
弱いから強いこともあります。
ありがとうとたくさんの人から言われましたが、ありがとうございますと返していました。
いろんなことを失って、あらためて分かることがあるのでしょうか。
東北の方々と接していろいろに感じました。
厳しすぎた自然を根本から嫌って厭う様子は、微塵も感じませんでした。
こういうことがあっても、なぜかやはり自然と共に生きていく覚悟というか気持ちを感じました。
自然に生かされている事を知ることの大切さ。
その自然より、生けさせていただくことを仕事としている自らが今後どのように進んでいくのか。
なにか手がかりをいただけたように思います。
自然に近い草木から教えてもらえることは、たくさんあると、東北のみなさまも草木、お花と楽しみながら何か感じておられたことと思いました。
ありがとうございました。

和田高甫







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