暮らしのいけばな

花材:チューリップ各種 ビバーナム ライラック
キャンディーキャクト ユーホルビア アリューム

花器:白色京焼丸壷

長い冬を我慢して、春の匂いと共に花たちが一斉に背伸びをして咲き誇ります。
秋の花たちと違って春咲きのものは、パステル調のイメージがあります。
淡い黄緑と白色をベースにして、チューリップをいっぱい飛ばしてやりました。
花の行き先をあまり決めずに、チューリップの花の重さを指先に感じながら生けてください。


大津光章    都未生流

プロフィール:
1954:江戸末期創流の華道都未生流五世家元の長男として生まれる

1975:六世家元継承 各種学校都華道文化学院長就任
浄土宗 凌雲山 高樹院住職拝命

1995:総流160年記念 いけばな都未生流展『花回廊』開催 於、京都高島屋グランドホール

古典と現代の接点を求め野外・演劇・パフォーマンスとさまざまな試みに挑戦、活動を続けている。

現在、(財)日本いけばな芸術協会評議員
京都いけばな協会常任理事
岩倉萩保勝会々長

メッセージ

左甚五郎の彫り物「眠り猫」で有名な日光東照宮、その居眠りしている猫の横には花を閉じかけた睡蓮スイレンが彫ってあります。睡蓮の別名は未草ヒツジグサ、未の刻はだいたい午後2時ごろ。猫ではなくても居眠りしやすい時間です。
さすが左甚五郎の作、睡蓮の花の美しさだけではなくそこに時間まで彫ってあるのです。
昔の人は、それほどよく自然を鑑察していたわけです。
いけばなは単なる形の美しさだけを表すだけでなく、そこに自然の営みを見出し生命の素晴らしさを描き出します。
常に、その気持ちを失わず、花を生けたいものです。

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update : 2002/07/20

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